お客様に時々聞かれます。
出産はこちらでされるんですか?
答えは「はい、そうです!」
毎出産、立ち会っています。
プロセスは人と同じで、子宮口が開いて、破水、陣痛、出産、胎盤排出、また破水・・・
10頭の子犬が入っていたら、10回繰り返されます。
人だったら耐えられませんね。
子宮は双角になっており、それぞれに子どもが着床しています。
子宮口に近い子から左右順番に出てきます。
子宮口から遠い子は道のりが長く、母犬の体力もだいぶ使っている時になるため、排出に時間がかかり死産になる可能性が高い傾向にあります。
母犬は体力回復のため、出産の中間辺りで数時間の休憩をとることもよくあります。
その時は赤ちゃんも胎盤が剥がれずに待っていてくれます。
待っている私は心配しますが、無事に生まれてきたときは、親子の連係プレーは見事だと感動します。
トラブルになるときは、子犬の姿勢が正常でないとき、子犬が大きい時、親犬の力みが小さい時など、、、。
詰まった子犬が居ても、出産は進んでいきます。
残った子犬は時間が経過すると胎盤が剥がれ、子宮口に向かって進んでいきます。
母犬の陣痛と次の子の圧力で詰まっている子を次の子が押し出してくれます。
最初の子は狭い参道を拡げる役目、後の子は先の子が出やすいように圧をかける役目があるのです。
ただただ、命を繋ぐ本能がそうしている。
ただそれだけ。
それを目の当たりに、毎回感動します。
命ってすごいな~。
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