股関節形成不全の最新の外科的治療の流れは
骨頭切除手術が主流になりつつあります。
以前は全置換手術や3点骨切手術等が良いとされてきました。
骨頭切除手術は以前からありましたが大型犬には適さないとして、人工関節を骨に埋める非常に難しい手術しかないとされて、予防が一番、怪しきものは3点骨切手術で対応が大きな流れでした。
その流れに沿って、プレジールでも皆さまにお勧めしてきました。
しかし、最近は重量のある大型犬でも骨頭切除で予後が問題無いと分かってきました。
症例も増えて来て、これからの流れとしてはこちらになってくるようです。
骨頭切除の一番のメリットは技術のある獣医師であれば町医者でもできること。
リハビリが楽で、予後が良い。
費用も抑えられる。
最新の情報を取り入れている獣医師、しっかりと飼い主に説明をしてくれる誠実な獣医師にご自身のワンちゃんを託すようにしましょう。
ワンちゃんの健康は飼い主様にかかっています。
左足が脱臼しかけている。
痛みを訴える様子はなく、普通に走ることが出来る。
左足が脱臼している。
痛みを訴えてはいないが、可動域が狭い。見た目でおかしいと分かる。
良くない股関節、受けが小さく、ソケットが小さい。
左が重度、右はAランク相当
左が生後2か月、右が生後4か月、左足が緩いように見える。
上下の犬は姉妹、両方とも股関節が悪く、繁殖はしなかった。
左が生後2か月、右が生後4か月
生後2カ月では成長線がはっきりとみられ、骨と骨の隙間が広く、将来を予想することは困難
生後4か月では成長線が見えなくなり、受け側の張り出しも出てきているが、まだ良いかどうかは確定できない。
左足が脱臼しかけている。痛みがあり、長距離のお散歩は難しい。
良い股関節
良い股関節
ここから下は良い股関節の月例毎のレントゲン。
骨の成長がよく見れます。
生後6カ月までは強い運動をしたときに骨へのダメージがある。
ドッグランでの遊びすぎ、衝突、フリスビー、ボール投げ、自転車運動、ランニング、登山、長距離のウォーキングは幼少期の骨には悪影響になるのでやりすぎに注意。
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